歌:橋幸夫
作詞:椎名透明
作曲:佐々木博史
ある日ある夕父さまの 薪売り帰る道すがら
一羽の鶴が泣きながら 罠にかかってふるえている
どうしたものか可愛い子 私が空へ帰しましょう
いつかお前の子を連れて またこの山へ来ておくれ
その夜(よ)吹雪か小屋の戸を どんどんどんと叩く者
そこにはなんと美しい 迷子の娘凍えている
どうしたものか可愛い子 さあさこちらへお上がりな
母さまこの子に温かい 粥でも炊いてあげとくれ
ぱったんぎっこ ぱったんこ
木霊のように繰り返す 白銀山(しろがねやま)の機(はた)織り機
ぱったんぎっこ ぱったんこ
雪は降る降る夜も更けて 雪は降る降る夜も更けて
翌朝機(はた)を織りたいと 娘は部屋の戸を閉める
覗かぬように言いつけて 毎日毎夜機(はた)を織る
どうしたものか可愛い子 あの子の布の美しさ
天の衣を織る姿 少し様子を見てみよう
見てはいけない部屋の戸を ちらり覗いたその奥に
黄金(こがね)の鶴がその羽根を 織機(おりき)にかけて紡いでる
どうしたものか可愛い子 よくよくお前を見てみれば
あの時山で泣いていた 罠にかかった鶴だとは
ぱったんぎっこ ぱったんこ
木霊のように繰り返す 白銀山(しろがねやま)の機(はた)織り機
ぱったんぎっこ ぱったんこ
父さまのために恩返し 父さまのために恩返し
ぱったんぎっこ ぱったんこ
そろそろ山も晴れる頃 そろそろ山も晴れる頃
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